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Sunday, February 12, 2017

TMZという芸能ニュースサイトに公開された、「Dog's Purposeの虐待ビデオ」が波紋を広げていたが、調査されると分かって静観していた。
2月6日以降になって、各方面でその結果が報じられたが、案の定… 捏造だった。

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封切り後の興業は順調のようで、ファンとしてはひとまず胸をなでおろした。日本での映画封切りは、少なくとも9月以降になるらしい。映画のウケ具合によっては、文庫本「野良犬トビーの愛すべき転生」の続編も出版され得るから、見ない手はないし、英文の続編を待ちきれずに読んだ私としては、映画化されたそれもやはり、是非見たいと思っている。

以下に、ガーディアンの記事の拙訳。(原文は https://www.theguardian.com/film/2017/feb/06/a-dogs-purpose-abuse-video-falsified-american-humane )

Dog's Purposeの虐待ビデオは偽造だと、アメリカ動物愛護協会

インディペンデントの取材に応じた独立系の第三者機関の調査によれば、新しい家族向け映画「A Dog's Purpose」の撮影セットで苦悩している犬を見せつけたビデオは、「公に誤解を招き、公的な怒りを煽る目的で故意に編集された」とのことだ。

映画の動物の福利健康を求める米動物愛護協会は、調査団の調査結果は、「この場面で動物が傷ついていないことを確認し、数多くの予防的安全対策が講じられている」と語った。

先月にTMZに流出したこのビデオは、怒りを誘発し、動物愛護団体が映画をボイコットするよう呼びかけた。約1分にわたり、ジャーマンシェパードは急流をシミュレートする散水のプールに飛び込もうとせず、犬は強制的に押し込まれ、安全に運ばれる前に水没していた。

米動物愛護協会は、「尊敬されている動物への残虐行為の専門家」が、犬が溺れる前にいた人々と話し、追加の映像を見て、ビデオが「セットでの出来事を誤って特徴づけた」という結論を出したと語った。「全般的な準備と安全対策は整っていた」と断定されたと、制作会社Amblinと配給会社Universalの「動物の倫理的かつ安全な環境を育む、厳格な手続きを踏襲している」という声明を繰り返した。

この報告書は、プールの端にいる犬の扱いで、「気遣いを怠らず、ストレスの徴候が早期に認識されるはずだった」と述べ、だが、2つの場面は違う時間に撮影されたのが確認された。

「犬は水が好きだから選ばれ、積極的な訓練技術を使って、6週間にわたって水のシーンのために専門的に訓練され、調整されていた」と米動物愛護協会。

「最後の場面では、ハンドラーは直ちに犬を水から助け、その時点で犬は暖かなテントに入り、ストレスの兆候が見られないか、検査を受けた。目撃証人は、犬は水に戻りたがったと報告している。それでも慎重な姿勢を採る米動物愛護協会は、それ以上の犬とのシーンの撮影を止めた。

先週、主演のデニス・クエイドは、ビデオを「偽物」と呼んだ。

「私は、そこにいたのです」と、彼はエンターテインメント・トゥナイトに語った。 「私は、どんな動物の乱用も、見たことがありません。もしあぁだったら、私は辞めていましたよ」と続けた。「私が経験したのは、動物が素晴らしい扱いを受けていたということです。動物虐待は、ありませんでした。映画の封切り直前まで、誰かが撮影し売ったそれを1年半も温存していたものなんて、その筋全体を示すものではありません。何よりもまず、それは編集され、改竄されています。真実だとして伝えるのは、私は詐欺だと思いますよ」。

Dog's Purposeは大人気で、興行収入面では、否定的な宣伝の影響をあまり受けていないようである。この映画は、先週の米国の興行収入で2位になり、週末には3位にしか落ちなかった。