だけど、モデル犬としては、才能あり。不思議と、カメラ目線が決まる。カブ然り、グリー然りで、黒ラブはどこかヒトっぽくて、表情が豊か。会うヒトあうひとから「可愛い〜」と愛される、そのバイアスもあるのかなぁ…って、まぁ親馬鹿だけど。

もともとラブラドールレトリバーは、抗体価が上がりにくい犬種と言われていると聞き及ぶ。ただ、だからって幾度も打てないのは、ワクチン製造には牛血清が使われていて、その影響で牛アレルギーを起こす子がいるから。この影響は深刻で、どういうわけだか特にダックスフントが多いらしい。
このことから、抗体価が十分上がっているかどうかも分からないのに、二度目・三度目のワクチンが済むまで他の犬との接触を避けるというのは、理屈に合わない話だと思う。とっても大事な社会性を獲得しなくてはいけない時期に、それが有効となるかどうかも分からない抗体価の上昇は待てないし、第一、会わせるワンコたちが十分な抗体を持って病気の心配がないのなら、遊ばせるのを拒む理由にはならないよね。一方でだけど、野生動物は怖いから、公園などまではワクチン投与回数を稼ぐまでのしばらくの間、カートで移動していた。
気にかけているのは、過剰接種したせいで、かえって抗体ができにくくなったり、ウイルス同士の干渉でワクチンブレイク(免疫ができない)となるなどの、ワクチンジャンキーという問題。それに、副作用が出たりするのは、無視できない。そもそも、ジステンパーウイルス・パルボウイルス・アデノウイルスⅠ型の三種に対応するコアワクチン以外の種類の多い十種混合などは、地域にその病気がないなら、まるっきりの無駄。その上、コアワクチン以外の抗体価は、検査しても出てこない。ところが、日本ではコアだけのものはなくて、最低は五種。
つまり…
- コアワクチンは抗体価検査に基づき接種する
- ノンコアワクチンは1年ごとに接種する
WSAVA(World Small Animal Veterinary Association 世界小動物獣医師会)が勧める最新…といっても2010年…改訂を含めれば2015年で、既に8年も経ている知見・推奨と現実が未だに相容れないわけだけど、それでも、「年に1回のワクチン再接種に関する推奨やそれを期待する飼い主の考え方をなくすことにつながる」定期的な健康診断をというWSAVA VGGの方針のことは、犬に係わる人なら知っていて当然じゃないかな。
で、それを基本に、ドッグランや犬と泊まれるホテルなどで、一年以内のワクチン接種を利用条件にするのは、間違った認識に基づくわけだから、改めて欲しいなぁ、と思う。抗体価検査の結果を提示すれば良いというのが、妥当だよね。
グリーはもとより、ワンちゃんたちが病気にならず、ゲンキに犬生を送って欲しいから、よりベターな世の中をと、あれこれ調べたり、学んだり。知識ってのは、更新しないとね〜。ふぅふぅ…
Posted by nankyokuguma at 15:24:25. Filed under: ドッグケア

