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Friday, August 05, 2011

暑い夏の犬連れ登山や犬連れキャンプは、特にご用心。できたら、避けたほうが良い。というのも、そこはマダニの温床だから。

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▲ 冬山なら、ダニは安心なんだけど…

近畿以西の山野に分布するマダニは、バベシア属“Babesia”の原虫感染を引き起こす。最近では、温暖化の影響で関東など東へも広がってきているという。100%のマダニにバペシアがいるわけではないのだろうが、かなりの率ではあるだろう。命を奪う危険性すらあるというバペシア症がいかに怖いかは、関連サイトをググってみて欲しい。

これが原因で、Cubの山岳散歩は気温が15℃を切ってからにするなど、できるだけ控えている。というのも、六甲山にはマダニが「たくさん」いるのだ。そりゃあ、あれだけイノシシがいりゃあ、ダニだって減りゃあしない。洒落にならないほど多いのは城山〜鷹尾山以東だという話も聞くが、いや、イノシシはそこらじゅを徘徊しているから、油断禁物。

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▲ 診察室に入るのを待ち遠しがる、Cub

Cubが無事なのは、獣医で毎月滴下してもらうフロントライン・プラスのお陰なのだ。まぁ確かに、登山者の多い芦屋川以西は比較的というか、イノシシも遠慮がちなのか、キモチだけ、ダニも少ないような気もしないではないが…。

最近は芦屋川の河原でも多いというから、なおさら困惑。暑い夏に川での水遊びは、Cubのような水好きワンコにとって最高なのに、飼い主には、それが躊躇される。Cubだけが河原に行かなくても、他のワンコから移ることもある。だから、地域ぐるみの犬がフロントライン・プラスを滴下しておいてくれないと、ちょっと困る。

運悪く、そんなマダニの被害に遭ったワンコを救うには、輸血が必要。輸血をするには、献血をしてくれるワンコが要る。献血できるのは、体重15kg以上で各種予防接種などをちゃんとやっている犬。Cubも献血したことがあるが、暴れるなど微塵もなく、お礼にと診察台上でドッグフードを貰って、大喜びだった。中〜大型犬にしか、小型犬を救えない可能性があるのですなぁ。世の中、小型犬だけじゃ駄目なんよ〜。

さて、ワンコと野山で遊びたいのは山々ながら、マダニとバペシア、そして言わずもがなのフィラリアなど、タダでは済まない冬以外の山野。前の「犬との登山」で書いたスカンクこそ日本にはいないけれど、イタチの最後っ屁は、ある…かも。飼い主さん、しっかり予防してあげてくださいな。あなたのワンコだけのことじゃあ、ないのですからして。