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Tuesday, April 06, 2010

散歩していると、老犬に会う。中には、震災の年にやってきたから15歳は越えているという小型犬もいて、驚く。

実は、震災時とその後、神戸には多くの埃が舞っていた。中でも、被災したビルから放出されていたであろうアスベストは、驚異的なレベルだったと… 推察されている。

この経緯を追った専門家の口から、犬の死因を注視していれば震災によるアスベストの害について、影響の何かが掴めるのではないか、というアイデアが漏れたと聞き及んだ。だから、たまたま3年前にラブラドールを家族に迎えた後、散歩時に老犬と会うようになって、その話が幾度となく思い出されていた。出会った老犬たちは皆、結構元気。どの犬も、愛情をたっぷり注がれた幸せな犬たちばかり。

それで、最近はどうやらアスベストが犬に与える悪影響は少なかったのではないかと思えてきた。では、なぜ少なかったのか。嗅覚の鋭い犬は、吸気系で人間以上に細かい粉塵を除去する能力があるのかも知れない、などと想像してみたりする。

ご隠居ラブさんに長屋のクマ(Cub)がご挨拶
まぁ、しかしそんな物騒な話は置いておくとして、本当に今時の老犬たちには幸せそうな犬が多い。今日会ったラブ君も、既に14歳と聞いて驚いた。もう一頭、良く会う15歳のラブラドールも、それなりに元気。小型犬の15歳は人間の76歳だが、大型犬の14歳は人間の103歳に相当するというから、驚かずにはいられない。何だかんだ言って、つまるところ、ご家族の愛情が支えているのだろう。

神戸に限らず、テレビなどでも長寿犬の話題を見聞きする。インターネットを含めて、良質の情報が飼い主を育んでいることもあるだろう。ドッグフードなどの充実、良質化もあるのかも知れない。

でも、世知辛い話題の多い昨今、犬の長寿は救いの一つではないだろうか。犬も喰わんじゃないが、犬も住まん町に人が暮らせるわけはないのだから、犬が幸せな犬生を送れるのは、人にとっても良い町の筈だと思うのだ。