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Thursday, August 21, 2008

気温が上がるとダニが出るからと控えているのだが、盆休も最後という17日、久々にカブの散歩の脚を六甲山に向けた。

夕方から登ったってそりゃあ暑いのだけれど…

盆休で工場などが止まっているお陰でもあるのか、空気も澄んでいて眺めも良好。登ってゆくと気温も下がるから、やはり気分が良い。

風吹岩から大阪湾を望む

恰好だけは山で活躍する使役犬のたくましさ

カブの背負った犬用バックパックの中には飲料水。途中で飲むほどに軽くなることをカブ自身も気づいているせいだか、この春までの登りでは頻繁に飲みたがっていたのだが、2月半ばから続けてきた自転車での散歩で積み上げた成果か休憩が減って、水の補給頻度も低下。それまでに比べて登坂時の持久力も若干ついたように思えた。もっとも、汗をかかない犬のこと、水の補給には却って気を遣う。

上がる途中、冬場に通って撮影したのと同じ箇所にさしかかったので、パチリ。記憶に頼っただけだったが運良くほぼ同じカットを得られたので、夏冬で変化する画像にしてみた

風吹岩の上で

目的の折り返し点は風吹岩。いつもの、蛙岩での折り返しで魚屋道〜会下山のループなら1時間ほどだが、風吹岩に上がれば30分以上増え、戻るまで約2時間となる。

登り上がって風吹岩の上ですずんでいると、猪の親子連れがひょっこり現れた。カブを警戒してすぐに森へ消えていったけれど、母親とおぼしき猪の後ろについてまわるウリ坊たちが、見ている分には愛らしい。住宅地でも行列してトコトコと徘徊する猪は、スーパーの袋など下げていようものなら中に食べ物があると知っていて猪突猛進してくるから、結構怖い存在であり、犬の被害も少なくない。保久良神社のあたりでは犬連れで散歩する方々への注意書き看板があったりするほどだ。

親猪とうり坊たち

古老が言うにはラブラドールも猪狩りに使えるらいし。本犬も猪に興味津々らしいのだが、飼い主としては、カブには御免被りたい。

ところで、風吹岩から遠望する大阪湾はいつ眺めても良いものだ。保久良神社を目指して西に歩いたところに茅渟観望というポイントがある。昔、大阪湾で漁をするのに、チヌが沸くのをここから観察していた故の名だという。それほど、昔の大阪湾にはチヌが豊かに棲息していたのだろう。大阪湾の泉州方面、大阪南部辺りの海も、茅渟の海と呼ばれているそうだ。残念ながら、今の茅渟観望はといえば、朽ちかけた木製ベンチとボロボロの日の出時間表があり、無粋な送電鉄塔が前を横切って遠望を邪魔していて、何とかならないかと、惜しく思うポイントだ。

さて、久々の風吹岩でのんびりした後は、春先に行われていた発掘調査も終わって以前の静寂を取り戻していた会下山遺跡を抜け、とっぷりと暗くなる前に下山。住宅地に出ると、東の空に、赤い大きな月が上がっていた。