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Saturday, June 04, 2016

Canon G7X markIIのレンズの周囲には、ターレットよろしく滑りにくいように刻まれたコントローラーリングがあり、高級感があってとても良いのだけれど、それがひっかかるのもあるのか、はたまた寿命でもあるのか、古いTAMRAC5691の内側が破れてきた。

縫ったりアイロンパッチを当てたりして誤魔化してはみたものの、どうにも不安だ。

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そこで、Loweproのデジタルカメラケース「ニューポート 30」というのをアマゾンで発注してみた。53%もOFFになっていたのには呆れたが、7日もかかって届いたのにはもっと呆れた。もっとも、送料がかからなかったので、それはそれなりに当然。店頭在庫がなければ二度足を運ぶわけで、店に行くにも電車賃と私の時間が費やされるのだから、そこは満足すべきところ。まぁしかし、最近では7日もかかるってのは、珍しいからね。

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届いたケースを見ると…ふぅむ…そりゃあ半額セールにもするわなぁ、と思う。実物を手に取っていたら、不満だっただろうと感じるからだ。外側面にはインシュレーターが入っているが、側面と裏側は無防備。インシュレーターが厚くて固めなので、カメラの取りだし時には裏側の上部を曲げることになる。ところが、裏側にはベルトループがあるのでそのままでは曲がらず、ベルトループの幅の中でケースごと上に移動してしまう。

ベルトループは縫い付けられたもので、ベルクロはない。今時のエアラインの搭乗検査ではベルトのバックルもひっかかるから、どぉせベルトも外すだろう、と言われればそれまでだが、シチュエーションによってはベルトを外さずに付け外しできるほうが、やはり便利だろうと思う。ショルダーにすることは考えられておらず、この縫い込まれたベルトループが破けたり、縫い目がほころびたりすれば、落ちる。側面にはクッションが入っていないこともあって、このケースに入れた状態なら絶対に、落としたくはない。また、ベルトループはあってもダッシュポイントのように縦方向で、デイバッグのショルダー部などにつけるようにもなっていないから、ベルトに装着するしかない。

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ファスナーのついた出し入れ口は、外側部分のほうが広い。自ずと、レンズ部分の突起がひっかかる。レンズを内側に向けると、取りだした位置が裏返しになるので、速写性の面で駄目だし、ホールド性も悪い。ひっくり返しているうちにチャンスを逃したり、滑って落としたりといったリスクが考えられるから。よろしくない。Loweproがお得意のはずのレインカバーは、これには当然、ない。上側をぐるりファスナーが回っていて蓋はないから、雨にも弱そうだ。そのくせ、外側のポケット側はちゃんと、フラップの奥に引っ込んでいる。まさか、防滴以上のデジカメ専用とでも言うんだろうか。

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外側面にはもう一つのファスナーがあり、小さなポケットになっていて、予備電池2個にスペアのカードなどが入る。最近のデジカメのバッテリーは薄いから、この点だけが○、と言っても良いだろう。

ケースの容量には、縦方向で余裕がある。ちょうど単3乾電池4本分ほどだけど、何を入れて置けるかは、ちょっと思いつかない。そんなに横に長いカメラがあるかなぁ…SIGMAのメリルじゃあ長すぎるだろぉし…。

しかし、それでも…腐ってもLoweproだとは思う。と、いうのは、簡単に壊れてしまいがちな安物のカラビナなんぞで吊り下げるシロモノではないからだ。そもそも、カメラやスマホを腰に「ぶらさげて」動くなんて、そんな危なっかしことをどうしてやれるのか。勢いをつけてどこかにぶつけるためにそうするようなもんだと、どうして思い至らないのだろうか。確実に所持でき、撮影できて、可能な限りカメラを壊さないという、ケースが必要な理由のどこまでを満たしてくれるのか ─ そうした機能を満たした上で、お洒落だったり、それっぽくなかったりすれば、TPOに合わせてケースを変える、そこでニーズが広がるだろうに。

まぁ、ともあれ、二つあれば暫くは用が足りるだろう。ちょっと表面も汚らしくなってきた5691と、おニューで綺麗なニューポート 30。普段の犬の散歩時には…まだまだ5691…かなぁ。