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Wednesday, August 15, 2007

所謂抽選の類では何も当たらないほどくじ運の悪い私。使っている携帯電話のNokia6630(Vodafone702NK)の松下製電池が発火するので交換という記事が一面に大きく出ていたので、早速… 自分のものを確かめたところ、問題の対象となっている松下製ではなく大丈夫とのこと。で、その大丈夫かどうかを確認するプロダクトナンバーの下を見ると、私の6630の電池には“MADE IN CHINA”とあった。う〜ん、ここでもまた中国製が…。
以前、光学機器についての中国製の台頭について書いたことがあった。最近食べ物などで問題の続いている中国製だが、この電池では中国製のほうが光学製品に続いて、その確かな品質を示してしまった。
私が危惧するのは、中国製品が良い、優れている、ということに相対した競争的な観点でのそれではなく、日本製品の品質の衰退である。
例えば、iPodの裏蓋の綺麗なミラー状の金属筐体を作れたのが日本の中小企業だと大きく採り上げられることがしばしばあるが、iPodを使っている人なら決して手放しで褒めたりはしないだろう。なぜなら、あれほど傷つきやすいものも珍しいからだ。確かに新品のときは綺麗だが、しばらく使っていると傷だらけ。ケースに入れていても小さな擦り傷が増えて行く。厚みをそぎ落としたいことと筐体としてそれなりに頑丈であることに加えて美しいミラー面であって欲しかったのだろうが、もう一歩、傷もつきにくいとあったら「さすが日本製部品は違う」と素直に思えたのだが。
電池ではソニーに続いて「松下よお前もか」だ。そういえば、京セラのデジカメ用充電池のリプレース品を入手したとき日本製を選んだのだが、数ヶ月で壊れ、充電不能となった。恐らくこれも、燃えるよりはマシなんだろうな…きっと。
世の中、完璧なものなどあるわけがない。あるわけはないけれど、こうも続くと頼りなく思えてくる。ノートパソコンの電池のスペアを最初っから買っておくようになったのは、アメリカ取材時に持参したノートパソコンの電池が壊れて充電不能になって以来。だが、燃えるってことについては、スペアがあるならリスクは倍だ。幸いにして今まで、くじ運の悪さのお陰か交換対象品に当たったことはないけれど、なんだかなぁ、とため息が出てしまう。猛暑の折もおり、燃える話でイメージが暑苦しいから尚更だ。こういう面で「日本製」や「メーカー名」が信頼の拠り所にならない事態は、本当になさけなく感じるのである。