
では、どうして天文雑誌の入選作品などで、SONY製品で撮影したものが多いというのに、FV500になったか─

だが実は、値段以外に大きな理由がある。フィルタ径が28mmなので、Nikon 950から引き続いたアクセサリ群がそのまま使えるのだ。これは有り難い。例えば、180度円形魚眼やNikonのテレスコマイクロがネジ込める。テレスコマイクロはさすがにテレ側の利用は無茶だが、マイクロ側は案外使えるかも知れない印象。魚眼は大広角レンズになる。
しかも、アイピースアダプタもそのまま手持ちのものが使えるから、こんなに良いこたぁ、ない。
Webページでビデオカメラの仕様を見ていても、フィルタ径の記述がない機材が多い。それどころか、フィルタ装着ネジを切っていないものすらある。そんな中で、FV500が汎用性の広い28mmを採用していたのは、特筆モンだ。
一方、このカメラにない機能は「スティル撮影」。だけどねぇ、画質が悪いと分かっている機材で、いかに背伸びしてスティルを撮影したって、何が嬉しいだろう。動画は動画、スティルはスティル。全く異質な才能や撮影技法がそこにあるというのに、どうして同じ機材に同居させられるのか。どっちも撮りたいなら、動画側を三脚に載せて引いたフレームで勝手に撮らせておいて、スティルに集中するのが良い。

木星はまだだが、たまたま三月というのに雪がふったので、早速撮影・編集してみた。iMovieでの編集は存外に手軽で、我が子どもが小さかった頃にこれがあったらなぁ、と思うこと、しきり。こんなソフトウェアが標準インストールされていると考えると、Macはホンマにバーゲンセール価格なんだなぁ…。
Posted by nankyokuguma at 19:35:56. Filed under: Astro
