ふと気づいてみれば、一般用のDSLRが早くも10Mpixだ。私は1DsMk2の予備機材として20Dを使っていたのだが「依頼してくるクライアントが10Mpixでプロが8Mpixではちと困る」というわけで、5Dを調達したその翌日、EOS Kissの10Mpixが発表されたから、なんとも凄いタイミングだ。
5Dの導入にあたっては、1年以上様子を見ていたEOS1nHSを売却した。ドライキャビにしまっておけば良いようなものだけれど、使わないとシャッター幕が貼り付いてしまい、シャッターが切れなくなる。つまり、1nは使わないでしまっておける機材ではない。そして、1年以上もの間、使った機会は“皆無”。おまけに、一緒に売却した20Dのほうが値が高かったので、銀塩の完全な終焉を見せつけられたような気分だ。
そんなデジタル化と画素数競争の一方で最近はWeb用撮影が大半だから、実はそれほどの画素数が絶対必要なシーンは少ない。少ないが、依頼者がWebだけで終わってくれれば良いのだけれど、気まぐれに大きな印刷物に使いたいなんて言い出すと悲劇だから、できるだけ大きな画素数の機材を用いている。
画素数が大きければ保存デバイスも巨大化する。RAWデータを250GBのFireWireHDDで一旦保存した上で、DVD-Rにも焼いてバックアップしてから、デジタル現像するのだけれど、撮影が続いたときなど容量が足りなくなってきているから、近いうちにHDDの買い足しが必要だなぁと思う。これも費用のうちとはいえ、モノイリが続く。もっとも、DSLRはフィルムと現像のコストを前払いしているようなもので、ファイル番号から推測すると1DsMk2を購入した費用はすでに半分以上回収済みの計算になるから、業務がスタジオ内での静物や人物ばかりなら、PhaseOneのように数百万円もする機材でも、銀塩機材よりも短い期間で回収可能だろう。
ところで、紺屋の白袴よろしく自分のWebサイト、11年目のNewspaperRockOnlineは手薄なままだったが、今般ようやくリニューアルができた。10年も経てば完全に別世界。初期のようにデジタル画像データを画質を落とすことでプロテクトしていたのではあまりに見劣りするようになったから、画素数をちょっと小さめにすると同時に、デジタルすかしDigimarcを入れることにした。そぉいうわけで、ちょっと小さくなったけれども画質はアップ。コンテンツの画像はまだ少ないけれど、これからまた序々に充実させて行くので、乞うご期待。
Posted by nankyokuguma at 17:38:07. Filed under: Photo
