震災の後で… 修理したのに広島の地震のときにまた破れて、もう知らんと放置している壁紙の亀裂なんぞは、実害がないからまだマシ。トイレの水洗便座機能が便器本体と一体なので、水洗便座を後付けしたようには交換できず、次に壊れたら便器ごと取り替えになるなどと言われ、古伊万里の便座を復活なんざぁもうあり得ん話なのかなぁと思ったりしつつ、むなしさを感じている。昨夜もジェットバスの噴流が出なくなり、修理をお願いしたら、二度もやってきてくださって再起動で復活─と、そこまでは良いのだけれど、ポンプは全国で残り在庫二台だそうな。別に、規格が一緒ならどんなんでも付きそうなもんだと思うがねぇ。
近隣の家で屋根の葺き替えをやっていて、15年で吹き替えと聞いてこちらも悩んだ。15年で性根のいかれる屋根材なんて、あるのかね。茅葺きでも、20年〜40年であることから考えれば、そりゃ短すぎる。一方で、台風などを含め妙な気候が続くと、例えば瓦では台風の都度やられるとか、或いは地震には軽いほうがとか、そりゃもう色んな条件と特性があって、ベストを一つ、は選びづらい。だが、屋根が漏らない仕組みを理解すると、そりゃ何とかできるもんだろう、とは思う。要は、メンテナンスを前提にするから今の状態になるわけで、メンテナンスフリーを目指せば、自ずと答えも見つかるはずなのだ。
なぜ、ここで屋根を持ち出したかというと、今流行の「太陽光電池パネル」。屋根の寿命を考えずにパネル設置していると、屋根を葺き替えるのに、いちいちパネルを外さねばならない羽目になる。だから、屋根に太陽電池を設置するなら、いっそのこと、屋根材を電池パネルにすれば良いのである。では、屋根自体の防水はどこで担うか。今現在、防水シートが担っているそれを熟慮改良したら、どうだろう。そもそも、屋根剤を下地板に釘付けするなんてことでは、そこには穴があくのだから、雨が漏らないわけがないと思う。流れ落ちるから大丈夫って程度で済むのだから、案外イイカゲンなんだ。
電池パネルの寿命は10〜20年と、今時の安価な屋根材ならおおよそ同期する。でも、その交換時期と屋根の葺き替え時期が同期するとは限らない。屋根材の上に何か載るようなことは、基本的には考慮に入っていないだろうから、作業や補修で上に人が乗る可能性が増すことも考え合わせると、おおよそ、良いことだとは思えない。例えば瓦なら、ずれたりするだろう。ずれたときに下地との間に敷かれた防水シートを引き破ったりすれば、当然、雨漏りの原因箇所になりそうだ。
それにしても、この記事を書こうと調べ、確かめていて、改めて藁葺きの寿命に感心した。不燃性素材の藁葺き風なんて、とても良さげに思うけどなぁ…。
Posted by nankyokuguma at 12:34:38. Filed under: architecture
