電動アシスト自転車のニッケル水素電池が駄目になった。購入してから1年10ヶ月。22ヶ月間のランニングコストを買った新品電池約2万円で計算すると、一ヶ月910円。毎日犬の散歩で8kmほど走らせてきたので、月240kmを走ったと仮定してみると、充電にかかる電気代は別として、3.8円/kmとなる。これは…
はっきり言って、驚異的に高い。好燃費で知られるホンダのカブが100km/Lほど。リッター140円だとしたら、1.4円/kmだから、どんなにハイコストか分かるだろう。実は、一年目にタイヤがすり減ってカーカスが露出したので変えた、そのコストも含めたら5円/kmを越える。
電動アシストのそのパワーには、確かに助けられている。犬の散歩に自転車を利用するのは常套手段で、運動量からしてもベストなのだが、我が家は山麓で登り勾配がきつく、自転車には全く実用性がなかった。それが、電動アシストのおかげで、ラクにではないにせよ登れるようになったのだから、有り難いとは思う。
主はオートバイで犬だけ歩かせようにも、環境を考えると気が引けるし、ヘルメットを被ってないといけないのもうっとおしい。第一、交通マナーの点から言って、やるべきではないし、道交法上も、やれない。走れる場所の自由度だって、自転車のほうが高いのだし、まぁ、どのみちオートバイは論外だと分かっているのだが、しかし、それにしても、電動アシスト自転車のランニングコストの高いことが、比較すると際立つ。漕いで坂を登って乾いた咽を潤すビール代まで入れたらどぉなるか…と、それはまぁ別勘定だけれど、どぉも許し難く感じてしまう。
なんとかこの電池代、下がらんものだろうか。それも、桁違いに下がってくれないと、洒落にもならない。一世紀もの間電気利用への努力を怠ってきたツケを払っているのだと思うと、心底情けない。おまけに、要らなくなった電池をそこらにほかせば環境に悪い。
恐らく解の一つは燃料電池だろうが、これはまだまだ登場まで時間がかかりそうだ。リチウムイオン電池だって、追充電が可能だというだけで、寿命そのものが伸びるわけでなし、コストはさして変わらない。しかも、私にとってこの補助動力が必須なのは唯一、登坂時だけなのだ。それも、法改正前のモデルで、内装3段のギアにもう一つふたつ低いギアがあればと思うほどプアパワーなのに、コストがこの体たらくときた。
出来ることといえば、電動アシスト自転車という乗り物について関係各位の努力を切に祈るくらいしかない。あまり話題にならないことだけに、この際、目をつぶるしかない黎明期のそれとは思いつつも、敢えて。電池が1万円、つまり半額になったって、まだカブに追いつかないのだから。
Posted by nankyokuguma at 16:26:38. Filed under: Goods
