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Saturday, March 19, 2005

Bear eats G5 Appleこの頑固な10年来のWindowsユーザーが、昨2004年末からMacを使っている。PowerMacG5 2.5 Dualだ。メモリを2GB載せて、まぁなんとか、あらゆる仕事をこなしてはいる(複数アプリを立ち上げてのビデオ編集は無理で、4GB載せたいところ)が、今迄の仕事を継続するわけだから、Windows側で活用してきたファイル互換は必須だし、Windowsでしか使えないアプリもあるのだから、いきなり100%スイッチするわけには行かない。そんな林檎と窓の共存環境に欠かせないファイルの今時の互換方法は、茄子(NAS=Network Access Storage)。
ところが、この茄子、安い製品が出てきたまでは良いのだが
… …安かろう、悪かろうのボケ茄子なのだ。
パソコン批評誌が健在なら、早速「安価なNASは使えるか」なんて実証記事のネタにするか、連載していた“バグのたわごと”でとりあげるところだけれど、残念ながら、同誌は廃刊なので、自前blogのネタとして、ここに記す。
導入したのは、BUFFALOHD-HG160LAN。1000Mbps、つまりGB EtherでつながるSMBプロトコルの茄子で、一般的な茄子が20万円前後することからして、性能の割にとても安い。当然、当初は喜んで導入した。
ところが、林檎から使っていると不具合が頻発。ファイルサイズが違う(小さなファイルも4MB!!)、日本語ファイル名が見えない(これはファイル互換の常道で、アスキー文字にするが本道)、すぐに音を出した冷却ファン(本体の取り付け回りを押すと干渉しなくなるのか何だか、一旦音は止まる)、等など、細かい不具合は我慢できても、上書きができなかったり別名保存で妙なファイルロックが効いたりするのは我慢がならない。辛抱たまらずにメーカサポートとかけあったが、拉致開かず。Jedit開発元まで巻き込んで検証し、テキストファイルすら上書き保存ができないと証明したというのに、だ。
この製品、箱にWin Mac 両対応とうたっていながら、その実、Mac対応とはとても呼べない ─ というか、実は原則として、SMBプロトコルによる互換では、対応とまでは言いがたいというのが本当のところらしい。
helios filesystem test resultこれは、チェックソフト(インテリジェントワークス社・HELIOS FileSystem TEST)を動かせば明らかなのだが、SMBプロトコルではファイルの上書きはできない。上書きができないとどうなるか。Webサイトの画像に手を加える際、Photoshopなどのマザーに変更を加え、吐き出すファイルは画像側をコピー・リネームでバックアップして元の名前で上書きすれば、HTMLタグは変更しなくて良いが、それができない。で、名前を違えて保存すると、HTMLタグの書き換えになるが、今度はHTMLが上書きできない。つまり、堂々巡りの手間。リズミカルな仕事のペースなど、望むべくもなく、悪態をつきながら仕事をすることになる。
感性をもって制作に携わってるところへこのような雑音が入るのは極めて不本意で、到底許せない。Windowsから使う分には何ら支障がないから、まるで、Macを捨ててWindowsに乗り換える人のためにあるような製品だ。逆はだめ。間違っても、Windows・Mac混在環境でのファイル互換を目的に業務で導入は、しないほうが良い。あなたがもし導入を決めたら、Macユーザーの罵りの声を一時間と開けず聞かされる羽目になるだろう。
同社サポートにあるファームェアアップデート履歴を見れば、その素性が良く分かる。
さて、このボケ茄子については安物買いの銭失いと諦めたけれど、問題になるのはファイル互換環境。かくして、YanoのRAID NASに色目を使ってはいるのだけど、導入が果たせるかどうか。IT業務環境のコストは、パソコンのように安くなったなんてこたぁ、ない。