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Monday, April 18, 2005

EOS20Da  20Dとの外見上の違いは、このエンブレムだけ
2月に発表になったEOS20Daを即刻発注して、二ヶ月。日没時、西の空へ傾いたオリオン大星雲を眺めつつ、この光害地で撮影できる派手な対象はもう来期まで出てこないかと諦めかけていたのだが、思いがけず早めの16日土曜日に届いた。届いたからには試さねば、と早速太陽のHαを試したら、今迄の苦労が嘘のように… Hαがあっさり写っていて、プロミネンスの調整は特に楽にできでしまった。

さすがは、2.5倍のHα感度というだけのことはある。暗くなってから、南西の方角、拙宅からは撮影ぎりぎりの位置で見えているオリオンを、FD300mm f2.8L+FD-EOSアダプタ+LPS-P1で撮ってみたが、ベランダ観望のイイカゲンな設定でGP赤道儀に載せた30秒露出にしては、ちゃんと形になっていて、Hα域の感度の良さを再確認。さらには、ライブビューモードでのピント合わせも、このFD300mmf2.8Lが使い易く、ご利益の大きな機能だ。天文ガイド誌の記事は、ライブビューモードで判別可能なピント精度の問題を指摘していたが、それが見えなかった頃に比べたら、どれほどの進歩だろうか。月とスッポンで、月なのに「満月じゃなきゃイヤだ」と言っているよぉなものだ。

桜のテスト画像
このEOS20Da、普通の撮影では赤っぽくなるため、赤外線カットフィルタを使うように示唆されている。しかし、私には一つ、その昔マゼンタが強過ぎるために普通の撮影には使えないフィルムを利用した、とある被写体での経験があった。そのフィルムとはKodachromeのブローニー版、被写体は“桜”。あまりにマゼンタで何を撮っても駄目なフィルムだったが、桜だけは、白くなってしまいがちなところが、奇麗なピンクに再現されたのだ。そこで、ひょっとしたらこれも…と、20Dと20Daで、桜を撮り比べてみることにした。

EOS20Da

本当は、青空バックに遠目の桜が良いけれど、残念ながらもう葉桜。アップの写真から推測するしかないが、どうやら桜の赤い部分の色が澄んだ、良い色に上がることは分かるから、やはり推測通り、有効な手だと思う。つまり、天文ジャンル以外でも、わざと赤くする場合のある被写体に、20Daは結構“使える”撮影機材だということだし、もちろん、赤外線カットフィルタを使えば一般撮影もできる。星しか撮れない道具を買うのとは違って、潰しが利くのだから、有り難いではないか。

専用化粧箱入りで、ACアダプタ標準添付

どうせパッケージは20Dそのままだろうと思っていたら、ちゃんとそれとして印刷された化粧箱に入り、長時間露光への配慮でACアダプタまで同梱されていた。キャノンの、このジャンルへの力の入れ具合が、良く分かる。優れた機材に、拍手。

Lexar 2GB 80X Professional CF digital film

ところで、デジタルフィルムは何をお使いかと聞かれることがある。スペースシャトルに搭載されたデジタルフィルムはご存知、今はなきIBMのマイクロドライブだ。これの1GBを主として、10Dを購入したとき、512MBのレキサーメディア製CFがついてきたので、これと交互に使ってきた。ところが、つい先日その512MBが壊れてしまった。修理できるかどうかレキサーメディアに問い合わせたところ、修理可能という返事だったので郵送。だが、修理ができたところで、壊れるものだと分かると、スペアが欲しくなる。マイクロドライブは故障知らずだったので捨てがたく感じていたのだけれど、80倍速に釣られてつい、2GBのプロフェッショナルバージョンをチョイスした。別に、これにしたからといって何か変わるわけでもないのだけれど、万一の場合にデータを復旧させるツールソフトが付いているのは心強い。

さて、あとはコンディションを待つばかりなのだけど、梅雨に向かってだし、こればっかりは、ねぇ…