NTTドコモが中高年向け携帯らくらくホンに似ているからと、ソフトバンクのかんたん携帯の差し止めを申し立てたそうだ。
操作性が… 似ていようがいまいが、これはユーザー不在。そもそも、メールをろくに使えない・使わないだけでなく、他の機能もさっぱり分からん人にとって、電話だけという携帯電話は非常に有り難い。はっきり言って、番号を覚えていられるから短縮も不要だ。
なぜこんなことを書くかといえば、私も、余分な機能が邪魔な口だから。パソコンかならバリバリ、Palmならそこそこだけれど、携帯では全くメールを使えない。あれを使えるというのが、全く信じられない。カメラですら、機能を呼び出すのに「えぇっと…」とワンテンポ遅れるから、ダメ。おまけに老眼が進んで、あの画面でGPS機能があったところで地図を見るのは老眼鏡なしでは不可能。絵に描いた餅である。
だったらシンプルに電話だけで良い。だけれど、メールを読む機能とか、顔を見せる意味のカメラなどは、逆に契約時設定で非常ボタンでつながる相手との間で、逆方向からでもコールすれば見えると良さげだと思ったりする。非常時に非常でボタンを押してくれて電話がかかっても、うめき声だけよりは少しでも本人の状態を推測できる周囲の絵が見えたほうが良いと思うからだ。つまり、ドコモが訴えているらくらくホンなんて、キャリア側の都合を優先しながら中高年に媚びただけの品であって、本当のユーザーの立場に立った有り難い存在なんかではないのだ。だから、ソフトバンクが似たようなものを出したのなら、もっとユーザーにとって本当に有り難いものを作ればよろしい。この程度の機能・デザインで訴えるなんざぁ、もっての他である。
中高年ユーザーと、その中高年をいろいろと支えてゆく必要のあるという意味での中若年にとっては、今の携帯なんざぁまだまだ、かゆいところには届かない、孫の手すらない状態なのだと思う。ユーザーが求めるものを作ってこそ、企業が社会的責任を果たす。ドコモは考え違いをしているのではないかと思うのは、私だけだろうか。
Posted by nankyokuguma at 23:28:39. Filed under: Goods
