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Archives

This is the archive for 2005年10月

Monday, October 31, 2005

イギリスのZenonというデジタルリソースの会社が発売している製品の中に、撮影用の面光源を簡単に得られるMagneFlashがある。これは、とても賢い撮影照明器具で、フォトグラフは光画であり、光で撮るものだと書いてきたが、この製品はそのことを熟知した上で作られていると感じる。

Sunday, October 30, 2005

ニコン派とキャノン派、そしてその他諸々 ─ 昔っから35mmカメラで競ってきた各社だが、私はキャノンに軍配を挙げた。銀塩時代の終焉の掲載を終えたこの機会に、これまでの経緯を振り返ってみたい。

幼少の頃初めてシャッターを切ったスピードグラフィック以来、様々なカメラを手にしてきた。富士フィルムの…

Wednesday, October 19, 2005

例え銀塩がなくなっても、フォトグラフという情報伝達術がなくなることはない。そこで思うのは、「写真」から「光画」へ、という転換だ。かつて、フォトグラフには光画という訳もあった。私には、時として写真よりむしろ、このほうが相応しいように思える。ライティング、そしてフォトグラフにある光 ─ それこそ…

Tuesday, October 18, 2005

市場規模や環境を問題にすれば、今の状況は銀塩に不利だと述べてきたが、では、クオリティの面ではどうだろうか。

プリンタ自体、まだまだドッグイヤーの勢いで改善が進んでいる。プリントアウトを壁に飾って実験しているが、退色の心配も、今ではもう「ない」と言って良いだろう。これがもっと美しくなって行くのなら、やがて…

Monday, October 17, 2005

情報がことごとくデジタル化される中で、映像・画像だけが例外であるなどということはあり得ない。芸術だろうが何だろうが、映像・画像は、何らかの情報を「伝える」ために存在する。だから、作り出すにあたってそれが伝えるのに適した技法へとシフトするのは、極めて自然な流れだ。むろん、銀塩でこそ表現できるものもあるだろうし、その場合は、銀塩を使うのが正しい選択だ。

しかし…

Sunday, October 16, 2005

大判の銀塩画像のラチチュードや解像力といった部分で、なぜデジタルカメラでも良いと私が判断したのか疑問に感じられるか、或は分かってないと思われる向きがあるかも知れない。実は、中・大判カメラ用のレンズはそのフォーマットの大きさとフィルムの性能性質から、性能面で35mm用レンズに劣る場合があるのだ。このことを詳しく論理的に説明したWebサイトがあったので、中版で撮影済みの写真を業務用レベルのスキャナーで高解像度で取り込んで拡大し、EOSデジタルで撮影した画像と比べてみたら、一目瞭然だった。つまり…

Saturday, October 15, 2005

とうとうハッセルブラッドを手放した。悩み抜いた末の結論だが、値段がつくうちに売ってしまえという思いが、アンティークのコレクションになるまで持ち続けた際の魅力に勝った。なんせ、私も、人生もう折り返している。

プロとして中判や大判の銀塩で撮影する根拠は、偏に大判ポスターといった印刷のニーズだ。このとき、フィルムホールディングやレンズなど高画質を得られる性能から、6×6であっても6×7の機材よりも良い結果が導きだせるというのがハッセルブラッドの存在意義だった。もっとも、プロがその性能を本気で評価していたかというと…さて、どうだろうか。ハイアマチュアが持つ、象徴的な機材だから、クライアントの前で飾っておいて、仕事は別な機材、というのは有名な話だ。

一方、6×7、6×8や6×9といったサイズは…